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2012年1月6日金曜日

学生企画!民俗学研究会ブックフェア展開中!(2012年1月末まで)

歴史・哲学思想コーナー横にて、民俗学研究会のみなさんが選んだ書籍を展開中です。




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はじめまして、民俗学研究会の川田帆奈美です。

このブックフェアは、「民俗学についていろんな人に興味を持っていただけたらなぁ」と思い開催しました。

民俗学を取り扱った小説や漫画から、本格的な専門書まで取り揃えています。
また、今回は生協書籍部さんのブログに掲載させていただけることになったので、部員イチオシの一冊を紹介したいと思います。購入の際、立ち読みの際、参考にしてみて下さい。



もっけ 9 アフタヌーンKC 
講談社  熊倉隆敏 
価格600円(本体571円+税)
発行年月2009年07月
判型コミック ISBN9784063145748

民俗学とは少し違うかもしれないが、妖怪が好きな人や民俗学の「雰囲気」を知りたい人におススメなのが、この『もっけ』だ。
この物語の主人公は二人の姉妹、物の怪が見える姉・静流と、それに憑かれやすい妹・瑞樹。その特異な体質のため、田舎の祖父の家に預けられた二人は、「あちらのもの」との出会いや、さまざまな人々との交流を通して成長していく。


この漫画の見どころは、毎回登場する個性豊かな妖怪たちである。
彼らは作者の完全なる創作ではなく、実際の資料等に基づくものである。例えば、猫又やケサランパサランなど有名なものや、野衾(のぶすま)や雲外鏡のように聞いたことがない妖怪も物語の重要なカギになっている。


これらの妖怪たちについて、作中ではきちんと解説がなされないこともある。
また『もっけ』には、妖怪好きにしか伝わらないような小ネタが隠れている。
一回読んだだけでは、「何となく面白かったなぁ」だけで終わってしまうが、妖怪や日本の年間行事など、物語の背景知識を理解してからもう一度読めば、『もっけ』の奥深さに気づけるはずだ。


あなたもぜひ『もっけ』の世界を味わってみては?
(法学部2回生)





大阪の橋ものがたり
創元社(大阪) 
伊藤純 橋爪節也 船越幹央 八木滋 
価格1,680円(本体1,600円+税)
発行年月2010年04月
判型B6 ISBN9784422250588

関西に住んでいれば、大阪に「橋」や「橋のつく地名」が多いことは明らかであろう。
大阪八百八橋(はっぴゃくやばし)とはたくさんの橋とそれに関連した文化が数多くある大阪の状態を表した言葉である。


そんな大阪の八百八橋にちなんで大阪の八十八の橋について取り上げたのが本書だ。
ここで紹介されている橋は、今も現役でバリバリ働いている天神橋・天満橋・難波橋から、現存していれば日本最古の橋である猪甘津橋(いかつのはし)、さらには昭和時代に橋としての役目を終えて取り壊されてしまった太平橋・雑魚場橋(ざこばばし)など、非常にバラエティに富んでいる。
それらの橋の由来や変遷、さらには付近の伝承や産業などにも言及している。


地元大阪について学んでみたいと思われているあなたにお勧めの一冊である。
(法学部1回生)





首無の如き祟るもの
講談社文庫 み58ー3
講談社  三津田信三 
価格920円(本体876円+税)
発行年月2010年05月
判型文庫 ISBN9784062766456

ある村落の伝統行事。
そこで怪奇は起こった。


―井戸に捨てられた首無しの死体


完全な密室で起こった悲劇は村人にある想像を掻き立てた。






―首無しの祟りではないか






刀城言那シリーズにしては異端な一冊。
私は推理しながら読んでたのですが、最後の最後まで犯人を間違えてました。


推理物としては若干長いですがその分話も詰まってます。長考必須です。
何度も読む手を止めて推理にふける…っていう読み方も楽しめると思います。
(人間福祉学部2回生)



いかがだったでしょうか?
よろしければぜひ一冊、手に取ってみてくださいね!

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