2015年 秋学期から、上ケ原教科書販売は、
●営業開始時間を8:30~に早める
●教科書リストのペーパレス化を推進する
●教科書申込票を作成システムで事前に印刷して販売会場に持参する
などの変更を行います。
【詳しくはコチラ】
http://www.kgcoop.jp/news_2/news_detail_648.html
「なぜ変更するの?」という疑問もあるかと思いますので、教科書販売の裏側も含めて説明したいと思います。
●上ケ原教科書販売の歴史
過去の長い間、教科書販売は「現在の125周年記念講堂付近の広場」と、「学生会館新館」の2ヶ所で販売していました。
広場では毎年春に、約100万円かけて販売用のプレハブを建設し、販売が終わったら解体する、ということを繰り返していました。
そして2013年に、125周年記念講堂建設の工事に伴い広場が使用できなくなりました。
一方、2013年の秋に学生会館新館地下1階の改装工事が行われ、現在の「生協イベントルーム」ができました。
これにより、2014年に試験的に「生協イベントルーム」での教科書販売を開始。
販売会場を一本化できたのは、実は今年2015年の春学期からです。
●販売会場一本化のメリット
販売会場が2か所に分かれていたころは、どちらの会場でどの教科書を販売しているか分かりにくいという問題がありました。
実際には「履修基準年度が1年の科目」と「それ以外の科目」とで販売会場を分けていましたが、別の学年・学部で同じ教科書を使っていることも少なくなく、片方の売場では品切だが、もう片方の売場では余っている、といったこともありました。
2つの会場の距離も遠く、台車や自動車で運ぶため、すぐには商品を移動することもできませんでした。
また、特に共通教育センター科目や教職科目の教科書などは、どちらで販売しているか分かりにくく、混乱が見られました。
2015年に教科書会場が一か所になったことにより、こういった混乱はほとんど見られなくなりました。
●販売会場一本化のデメリット
一方で、デメリットは全学年・全学部が一か所に集中することによる「混雑」です。
これについては、2015年春は「空いています」と案内した日が逆に混雑するなど、想定と異なる状況が発生しました。
そのため、
現在の最重要課題は混雑緩和です。
(それまでは、上記の通り会場案内の問題もありましたが解消しました)
2015年秋学期の変更は、全て混雑緩和のためのものです。
●混雑の解消策と説明
<1>営業開始時間の変更
営業開始時刻をそれまでの10:00から8:30へ早めることにより、1時間目の前に購入できるだけでなく、9:00~10:00にも購入できます。
この時間帯(9:00~10:00)はキャンパスに登校している人口も比較的少なく、そのほとんどの学生は授業中であろうことから、混雑が起こることは考えにくいと想定しています。
この時間をうまく使っていただければと思います。
<2>教科書リストのペーパレス化と、教科書購入票作成システム
会場では、「教科書購入票に記入する学生」と、「教科書を購入するために並ぶ学生」とが混在していました。
そこで、「教科書検索システム」としていたものをマイナーチェンジし「教科書購入票作成システム」としました。
事前に教科書購入票を作成して販売会場に来れば、上記のような混在は発生しません。
一方、「教科書リストをペーパーで会場に置く」ことは、上記のような混在の原因となります。
ですので、教科書リストのオンライン化を行うことにしました。
「手書き購入票」もダウンロード・印刷できますので、合わせてご活用ください。
ちなみに、これまでペーパーの教科書リストは年間約10万枚を印刷していました。
これは積み重ねると、ビル4階の床程度の高さです。
学生数は1~4年生まで全員合わせても1万5000人程度しかいません。
それなのになぜ10万枚も印刷する必要があったかというと、新たな教科書指定などがあるたびに、教科書リストの内容を更新するためです。
その際、古いリストは廃棄することになります。
年間10万枚のうち、少なくとも半分程度はゴミとなっていたと思われます。
一方、オンラインであれば、更新内容はすぐに反映されます。
このように、教科書リストのペーパーレス化は、環境面にも配慮しています。
<3>混雑予報
上ケ原教科書販売案内のWEBページでは、秋学期から混雑予報を掲載します。
それまでの来店者数や天候なども加味しながら、随時、混雑予報を更新していきます。
これにより、混雑しなさそうな日時を選んで買いに来ることができます。
正直に言って、授業開始から1週間の「チャペルアワー」と「昼休み」は、どうやっても混雑します。
それ以外の時間帯のご来店をオススメします。
ちなみにこれは雑学ですが、お盆やお正月に「高速道路の混雑予想」をしてテレビやWEBなどで知らせる仕事をしている人がいます。
又聞きの話ですが、この仕事の目的は、「混雑を予想して当てること」ではありません。
むしろ予想通り混雑したら仕事としては「×」です。
逆に、予想を知らせることにより交通を分散させ、混雑させないことを目的としています。
つまり「予想が外れたらオッケー」な仕事です。
教科書販売の混雑予報は、このアイデアを取り入れたもので、うまく分散して予想が外れることを願っています。
<4>教科書の品切についての言い訳
ところで、教科書を期間内に買いにいったのに売り切れていた、という経験をされた方も多いと思います。
ここで言い訳として説明しますと、春学期の教科書は2月、秋学期の教科書は8月上旬に発注しています。そうしないと、入荷や販売準備が授業開始に間に合わないからです。
ですので、春学期は新入学生の人数すら不明な状態で発注せざるを得ません。
秋学期も、学生数は分かりますが、科目ごとの履修者数は確定していません。
そのため、基本的には先生からの情報や前年度の履修者数、販売実績を参考に発注しています。
当然、必ず前年実績よりも多く発注していますが、全く新しい科目など予測がつかない場合や、履修者が大きく増えた場合などに、品切が発生しています。
一方で、品切しないよう全ての教科書を大量に発注することは、会場スペースの問題や、売れ残り教科書の大量発生の問題があります。
また教科書の仕入金額は、現状の上ケ原春学期だけで1億円以上にのぼり、その支払いの問題などもあります。
この点については全国のどの大学生協でも苦慮しているところです。
とはいえ、販売期間終了後ならともかく、販売期間中に売り切れたことについて、学生さんに非はありません。
そこで、教科書の入荷通知サービスを作成しました。
実は、これは学生さんからのアイデアにより生まれました。
【教科書入荷通知 登録フォーム】
https://www.hanshin.coop/kwansei/text-inform/
このようにできる範囲の対応は行いますので、教科書販売について良いアイデアなどいただけると、大変助かります。